黒装束M。

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横浜BLITZの思い出

音楽・イベント
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去る10月14日に横浜BLITZが閉館し、
そして来年5月31日にSHIBUYA-AXが営業終了ですね。

どちらも何度か行っていたり、
余り行った事が無くてもその一回で個人的に大きなことがあった場所なだけに、思い入れもあったり。
それぞれの思い出を書いて読み返したら凄く長くなったので、今回は横浜BLITZの話を。
それでも長いので追記の方へ。
六年前、まだ私が学生だった頃、
当時通っていた学校を休学していた真っ最中で、これからどうして良いのか分からなくなり、
その時はバイトをこれでもかと言うくらい打ち込んで気を紛らわせていました。

今思えば、現実を直視したくなかっただけなのかもしれませんが。
それでも、高校時代に部活が忙しくて出来なかったので、
こうしてバイトに勤しんでいたからこそ、憧れていたゴシックやロリィタのお洋服を買う事が出来たり、
ずっと好きだったDirのファンクラブにも入会できました。

そんな中、初めてDirのライブのチケットが当選しました。
ツアータイトルは忘れもしない
TOUR07 THE MARROW OF A BONE
12月5日 横浜BLITZ
公演名が「THE MARROW OF A BONE」のツアーはこの年で二回ありましたが、
Dirの前に10YEARSがライブをやった時の方ですね。

十年以上前から話で聴いた来たり雑誌の中、
画面越しで何度も見聞きしてきた彼らを初めて目の前で見る事が出来て、
最初は現実味が湧かなかったものの、
「ああ、今Dirのライブに来ているんだ。
ステージを見れてるんだ。」と思うと、涙が込みあがりました。


他にも2008年のBAJRAでは、
その数日後に大阪城ホールで行われるUROBOROS -breathing-の前だったので、
始まりが初お披露目のRED SOILで圧倒されたり、
5月のツアーぶりにSTUCK MANを聴けて思い切り跳ねたり…。
その5月のツアーであるDEATH OVER BLINDNESSも、横浜BLITZのに行ったという。


そして2010年10月22日
THE UNWAVERING FACT OF TOMORROW TOUR 2010
長いこと入院していてやっと退院した直後で、
今後にしろ今にしろどうなるか分からず辛かった時に行きました。
いつもSEが流れるとこれからライブが始まる事にワクワクしていた私はどこへやら、
まだ頭がぼんやりしていたので座って見ていました。

その中でもOBUSCUREがアレンジを加えられていたり、ずっと聴きたかった愛しさは腐敗につきが聴けたりして、
少しずつ頭のぼんやりが消えてきた中で、
ずっと聴きたいと思っていたあの頃の曲の一つである業-karma-が聴けました。

色々ボロボロで辛かった頃に、昔からビデオで何回も繰り返し見ても二度と聴けないであろう曲が聴けて、
「生きていると先の事なんて分からないから悪い方へ決めつけていくのはやめよう」
と思えたきっかけでした。
(あの日、腐海もやっていたりと個人的にご褒美と受け取れそうなセットリストでした笑)

実際、その少し後に昔からずっと行きたかったNa+Hの神戸店と名古屋店の両方へ行けたり、
一時はお洋服をほぼ全て手離す状況にもなりましたが今はNa+Hのお洋服を買えていたり、
働くことが凄く怖かった時期もありましたが今はこうして働けていたり、
最近の事だと、遠く離れた所から憧れて応援している方々とお話できるようになったり、
日々、良い意味で予想がつかなかった事がありました。

Dirのライブだってこうして何度も行っていますが、昔は生きてる間に行けると思っていませんでした。
生きていると何が起こるか分からない、だから最初からがっかりする事はない。
その事を何度も教えてくれた場所でした。


その後、Dirのライブへ行くのが年に一回くらいになっても、
唯一行けたのが横浜BLITZでのライブでした。
何より、色んなバンドのライブへ行って様々なライブハウスへ行きましたが
此処へ行く時は必ずDirのライブでした。
最後にDirのライブへ行ったのも今年の5月3日、
横浜BLITZで行われたTOUR2013 TABULA RASAでした。

私にとって、Dirに始まってDirで終わったライブハウスでした。
ありがとう、横浜BLITZ。